COLUMN

2018.1.15 | お客様の声①

CUSTOMER’S VOICE オーダーキッチン完成後のお宅を訪ねました①

キッチンの引渡しを終えてからも、満足していただけているのか、不具合はなかったか。巣立っていったキッチンは、どんなふうに使ってもらっているんだろう。それが知りたくて、Tさんご家族を訪ねました。

Tさん宅は、のどかな茶畑のなかにたつ平屋の一戸建て。完成してから1年ほど経ちますが、今でもF-FURNITURE主催の夫婦箸づくりなどワークショップに参加してくださる、ものづくりが好きなご夫婦。特に奥様は、家庭科の教員の道を選ばれたほどの料理好き。味噌や梅干し、梅ジュース、紫蘇ジュース、ジャム、パン、ケーキなど、できるかぎり手作りする、とうかがっていたので、きっとこの1年、キッチンをとことん使ってくれているはず。

チャイムを押すと、ふたりの男の子が「こんにちは!」と大きな声で迎えてくれました。6歳の長男くんと、3歳の次男くん。ふたりともすっかりお兄ちゃんらしくなって、リビングに吊るされたハンモックで元気に遊んでいます。

ご主人のご実家の敷地に家を建てることになったとき、キッチンは絶対F-FURNITUREにお願いしたい、と思ってくれていたそうです。

「建築士さんとも相談して、いろんなキッチンのショールームを巡ったんです。でも、私にはピンとこなかった」と奥様。というのも、キッチンに求めていたのは機能性や価格だけではなく、「暮らしが楽しくなるかどうか」買うでも選ぶでもなく、お施主様のライフスタイルや好みを聞いて一緒につくり上げるという私たちF-FURNITUREのスタイルに共感し、打ち合わせが始まっても「世界に一つだけのキッチン」をつくることへのワクワクで、毎晩、図面をベッドにまで持って入ってあれこれ書き込んでは想像を膨らませていたとか。

パンやケーキを焼くのが趣味でいつかは自宅で教室を開きたい、という奥様の希望で、周囲を大勢でも囲めるように、形状はアイランド型に天板は、衛生的でメンテナンスもしやすいステンレス。食洗器とオーブンもビルトインにしてすっきりと。材質は床と同じ天然木のナラ材を選び、ツマミは、時間がたつほど味が出る真鍮のものを。キッチンというより空間になじむ大きな家具といったデザインを提案しました。

「古いものや器、道具が好きなので、それが飾りながらしまえるオープンな棚を作っていただいたのも正解でした」

ガスコンロの脇にちょっと鍋が置けるようにスペースを広めにとったり、考え抜いてつくり上げたキッチン。使い勝手の悪いところや後悔は何もなくキッチンに立っているだけで楽しい、とありがたい言葉。

「暮らしが楽しくなるキッチンかどうか」、という希望は叶えられたかと伺うと、「もちろん!」と満面の笑み。毎週火曜日は、母屋で生活されているご主人のご両親と食卓を囲み、週末はママ友パパ友家族ぐるみで集まり、子どもたちは庭で遊び、大人はカウンターのまわりで立ち飲み状態。

「気軽に家で集まれることでコミュニティが広がったと思います。家を建てる予定の友人にもF-FURNITUREさんを紹介しました(笑)

ハレの日だけでなく、日々のごはんを作る、食べるにもこのキッチンでよかった、というのはご主人。朝早く夜も遅く、ときには週末も仕事に出かけるご主人が、家族全員と食卓を囲めるのはまれなこと。「家族が寝静まった23時くらいに帰ってきてから、夕食を食べることが多いんです。この雰囲気なら、静かに晩酌をするのも寂しくない(笑)」キッチンへの興味は料理への挑戦へとつながり、週末の朝食づくりをすることがご主人の新たな目標になったとか。

取材も終わりそろそろ失礼しよう、と思った頃、キッチンカウンターの本棚スペースから奥様が1冊の本を取り出しました。

1993年発刊の『みなみさんの素敵にケーキ』。何度もめくったようで表紙は少しくたっています。

「中学生の時に初めて買ったレシピブックなんです。懐かしい」と、ペラペラとページをめくります。

初めて作ったチーズケーキに今は亡くなったお父様が「うん、これは売れるね」と褒めてくれたことを話してくれました。

20年以上たった今も手放せず、アメリカンクッキーやスノーボールなどお子さんたちにつくるおやつはここから学んだものだとか。

「つくる」「食べる」は毎日のこと。日常に溶け込んだルーティンだけれど

こんなふうに暮らしを支え、家族の思い出を紡ぐ特別な場所。

そう考えると、Tさんご家族のキッチンづくりのお手伝いができたこと、とても幸せに思いました。

 

インタビュー・文 柳沢智子

 

T様

お忙しいところインタビューに応えていただき、誠にありがとうございました。

スタッフ一同心より感謝申し上げます。